自作自由詩 SeKKa-PoeTry

自作の自由詩かいてます

きれいなガラス面についた手のあと


PS

これからはTwitter投稿にしようと思います

見てくださった方々、本当にありがとうございます 石佳

世界が私に押し付ける

世界が私に押し付ける

きまった抜き型を押し付ける

そして首をかしげる

どうしても抜けないのだ

他の生地は簡単に型抜きしてしまったのに

この生地はどうもうまくいかない

何度もこねまわし伸ばして

それでも言うことをきかない

仕方ないからその生地は

一緒に焼いてから捨ててしまった

世界は私を捨てたんだ

こねくりまわしボロボロにし

さらには焼いて痛めつけ

用はないからと捨てたんだ

私はゴミ箱のふちで復讐を誓う

やがて私は運ばれてこぼれ落ち

野良犬や野良猫が私を食べた

私の復讐は伝播する

乱暴な野良たちは

世界がゴミ箱を持って外へ出たとき

またエサにありつけると世界に噛みついた

ゴミ箱は溢れ零れ

世界は転び

そして世界は死んでしまった

時が巡れば……

私に水が必要なように、彼女にも水が必要なの

でも彼女は歩けない

毎日天を仰ぎ、降る水を待ち望み口を開ける

あんまり待ちすぎて、カラカラに枯れ果てるときもある

でも時が巡れば、また彼女が芽吹く


私に水が必要なように、彼女にも水が必要なの

彼女は歩けないから、私が水をあげるの

降る水を待ち望む身体に水をたくさんあげるの

私はいいことをしてるの

だけどね

どうしてか彼女は枯れてしまったの

水をたくさんあげたのにな

でも時が巡れば、また彼女は芽吹くよね?