自作自由詩 SeKKa-PoeTry

自作の自由詩かいてます

黒猫

猫はいつものように窓を見上げた

そよそよと風の入る高窓と

かろやかにはためき影をつくるカーテンとを


猫は、しなやかな黒い身体で

カーテンの作る影を

ひらりしゃなりとゆらしてかわす


窓から注ぐおひさまの香りに

満足気に目を細め、のどを鳴らし

今日も自由と気ままに眠る


猫の自由は空いた窓

いつでも出られる空間だから

いつでも出ないでここにいる


雨の降る日はシェルターとして

猫は守られ猫はきままで

猫はここから出ないまま

猫は限りない自由の中に