そういうふうにできている
黒い人影の中を私は泳ぐ
大きな小さな波のような人の身体
誰の顔も判別できない闇の中
昼の仮面を脱ぎ捨てた夜の人は
みな同じ言葉を話し
みな同じ本質を持っている
仮面の下にはみな同じ血が
生命の源に続く同じ川が流れている
同じ血がこんこんと湧き出て
私たちは実はみな同じ
実はみな簡単に分かり合えるのだ
それを無意識に意識という仮面を被せ
みな無意識が選んだ仮面を
仕方がないかのように着けている
意識の下は真っ暗な闇
意識を操る無意識の闇
そこには川、血のような川
川は繋がり、実はみな繋がり
実はみな分かり合えている
この世はそういうふうにできている
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