ため息はルビー
退屈はサファイア
憂鬱はエメラルド
時間は全てダイヤモンドに変わる
頭にあるのは重たいティアラ
ため息の数ほど
退屈の数ほど
憂鬱の数ほど
生きた時間の数ほど
ティアラの宝石たちは
きらきらと輝く
そして私は暗い顔
ため息色したルビーと共に
退屈色したサファイアと共に
憂鬱色したエメラルドと共に
過ぎた時間を閉じ込めた
ダイヤモンドと共に……
ため息はルビー
退屈はサファイア
憂鬱はエメラルド
時間は全てダイヤモンドに変わる
頭にあるのは重たいティアラ
ため息の数ほど
退屈の数ほど
憂鬱の数ほど
生きた時間の数ほど
ティアラの宝石たちは
きらきらと輝く
そして私は暗い顔
ため息色したルビーと共に
退屈色したサファイアと共に
憂鬱色したエメラルドと共に
過ぎた時間を閉じ込めた
ダイヤモンドと共に……
君は積み木遊びをしている
小さな手のひらで、小さな世界を構築してる
小さなお城のお姫様はきみ……
君は鮮やかな光に埋もれている
バラの低木も、君にとっては香しい森
小さな心は残酷で、美しいバラの精の洋服を
引きちぎってはバラまいて、引きちぎってはバラまいて……
いや、君こそバラの妖精なんだ
君は穏やかに、天使と眠りについている
昼間はあれほどやんちゃに駆け回ったというのに……
君の寝顔は、正しく躾られた、良家のお嬢様にも勝るよ
明日も君は優しい愛に包まれて
きっと、きっと、幸せでいるんだ……
枯山水の静けさは
時空を越えた異質な空間
屋敷の奥からりんの音が響き
庭へと行き着くさまは
宇宙から星の光が届くよう
その音色を追いかけて
追いかけて追いかけても
屋敷の奥にはだぁれもいない
枯山水の静けさと
夏の光に蝉時雨
白く眩しい太陽へ
庭の玉石が照りかえす
浄土とはこんなところか……
異質な白い空間で
縁に腰掛け、目をつむり
私は一人、吐息をもらす