自作自由詩 SeKKa-PoeTry

自作の自由詩かいてます

2019年9月のブログ記事

  • あなたのように

    あなたのようでありたいと 誰かが私に言ったけど 私は私であることに それほど自信はもてないの あなたのようになりたいと 誰かは安易に言ったけど 私はその誰かのことを 何一つとして知らないの どうせ話すことがなくて褒めたのよ どうせ誰にでも言ってることよ そんな私は卑屈で嫌い 私はあなたのようであり... 続きをみる

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  • 感情

    嬉しさは、頭の先から芽吹き 悲しさは、背中側から滲み出て 怒りは、耳から噴射され 楽しさは身体中から発散される 嬉しさは花を咲かせて 悲しさは涙で湿度をあげて 怒りは周りの色を黒く染め 楽しさは優しさをもたらす 嬉しさの種は心に飛び 悲しさは湿度で空気を沈ませ 怒りの黒は心までどす黒く染め 楽しさ... 続きをみる

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  • そういうふうにできている

    黒い人影の中を私は泳ぐ 大きな小さな波のような人の身体 誰の顔も判別できない闇の中 昼の仮面を脱ぎ捨てた夜の人は みな同じ言葉を話し みな同じ本質を持っている 仮面の下にはみな同じ血が 生命の源に続く同じ川が流れている 同じ血がこんこんと湧き出て 私たちは実はみな同じ 実はみな簡単に分かり合えるの... 続きをみる

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  • いと

    運命の糸の運命の意図 終わりまでつづく すでに意図された糸の地図 誕生と同時にリールは巻かれる 意図された糸のかかるポイントに当たる 全ては糸の通り意図の通り 時折他の糸と交差し並行しもつれ リールの速度が変わりながらも進んでいく 何があってもあるべき姿 そうして糸は巻かれてく…… 決めたようで決... 続きをみる

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  • 創られた女神

    目も口も とろけるように甘美な君は 創られた女神 創られた女神 キスは? だめ、口紅がとれるから 机に身体を預け 美しい曲線を見せてまどろむ君は 創られた女神? 創られた女神? ねぇ、触っても? だめ、そっと寝かせてよ 君の美しい顔を歪ませたくて 君の喜びそうなものを買った 創られた女神 創られた... 続きをみる

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  • ピースアンドピース

    ピースピース 平和の欠片 誰かを愛す平和の欠片 誰かを憎む平和の欠片 ピースピース 平和の欠片を繋ぐ 繋いだカタチは争いになった 繋いだカタチは凶器になった ピースピース 美しい欠片 誰もが平和を愛し 誰もが平和を望み ピースピース 欠片は優しくつむがれた そして愛は愛とぶつかった 愛同士の戦争は... 続きをみる

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  • ジャングル

    鉛色の重たい金属の地面から パイプがひょろひょろ生えている もやしみたいに細い茎と 太い葉っぱのパイプ ときどき蛍光灯の花が キラキラキラキラまたたいて まるでジャングルのように つるくさのように コードが垂れたりからまったり…… ジャングルを歩くように ざわざわざわざわ ざわめきがして 鉄砲のよ... 続きをみる

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  • 黒猫

    猫はいつものように窓を見上げた そよそよと風の入る高窓と かろやかにはためき影をつくるカーテンとを 猫は、しなやかな黒い身体で カーテンの作る影を ひらりしゃなりとゆらしてかわす 窓から注ぐおひさまの香りに 満足気に目を細め、のどを鳴らし 今日も自由と気ままに眠る 猫の自由は空いた窓 いつでも出ら... 続きをみる

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  • ひととき

    赤いポットがフツフツコトコト 赤い紅茶がチャプチャプじわじわ 白いミルクはカップにダイブ 赤と混ざってキレイな淡い褐色になる 午後の小さなひとときを 甘い紅茶に酔いしれる たった少しの美味しいお茶が ほっと一息つかせてくれる 甘く優しく幸せを運んでくれる こんなにも単純に幸せになれる 小さな魔法を... 続きをみる

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  • 記憶

    うだるような暑さにうとうとうとうと 暑いけれどおひさまは心地よくて、ときおり吹く風が涼しくて、うとうと眠ってふっと目を開けた 目に飛び込む鮮やかすぎる緑色 キレイな空、赤いトマトと深い紫のナス 宝石みたいなかわいいトマトに手を伸ばす それに気づいた大きな手がトマトをもいだ 渡されたトマトを口に入れ... 続きをみる

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  • 日記

    その昔、私を癒やしてくれたのは白樺の絵 ピアノの置いてあった部屋にかけられていた 北海道かどこかの白樺の絵 眠れない夜に、一人静かに佇んで、 幼いながらに心を静めていた その昔、私を癒やしてくれたのは汽車の絵 帰り道の廃業したクリニック その窓から見えたトンネルを出る汽車の絵 あるいは行きつけの歯... 続きをみる

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  • ねこちゃん

    あなたの毛色は甘い栗色ね でも、あなたの腕も足も首筋も全く白で、 どうして二つが共存しあえるのか…… 不思議な感じがするわ あなたの目は、若いオリーブのようよ でもやっぱり、まつ毛は白いの ときどき私と目を合わせ、 ときどき逸らすそのときに、 まつ毛の白さはよくわかる 触ったら、きっと怒るわね 私... 続きをみる

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  • WAR

    WAR それは怪物 それは悪 それは血の色 それは優しさ それは善 それは愛の本質 愛しいもののために悪を殺し、 愛しいもののために血を流し、 愛しいもののために死ぬ 世界平和を歌うことは簡単だけど、 世界は愛では救われない 誰もが知りうる、誰もの虚言 子供のために子供を殺して 愛する人のために誰... 続きをみる

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  • タイプタイプタイプ………

    誰も何か言っているようで言っていない 仮面を被ったままでモゴモゴと 責任は誰も取りたがらない まるで霧のように実態がない 聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ 顔をあげてもそこには何もない 人なのか人でないのか 中傷も嘲笑も音のないリアル みな何か言っているようで言っていない 全てはどこかからの引用で... 続きをみる

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  • 私はここにいるようでいないのだ

    私はここにいるようでいないのだ 毎朝当たり前に起きて身支度を整える それももちろん私だが…… いつか砂漠を、荒野を旅したのも私だし いつか深海へ潜ったのも私だし いつか異国のゴールテープを切ったのも私だ だから私はここにいるようでいないのだ 私はここにいるようでいないのだ いつか十字架にはりつけに... 続きをみる

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  • カゥ

    私は私を買う 私は私を食べる ちぎって食べる 私は私を殺して また私になる 私の欠片たちが売られている 血となり肉となる私の欠片たち だから、私は私を買う  私は私を食べる ムシャムシャ食べる 私は私を殺して 私は私を溶かして 私は私になるの 私は私の手をちぎり足をちぎり 肉塊を噛み締めて 細胞の... 続きをみる

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  • シュプレヒコール

    デモだデモだ、行進だ 今こそ果敢に足並み揃えて さあ声高にシュプレヒコール! 仲間はどんどん増えていく 不満が煮え立つ鍋のよう ぐつぐつぐつぐつシュプレヒコール! 我々はただ人並みに 生きて死にたいだけなのです 自然な叫びのシュプレヒコール! デモだデモだ、行進だ 警官隊も足並み揃えて さあ声高に... 続きをみる

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  • 君は嘘をつく キレイな瞳で嘘をつく 瞳を逸らさず嘘をつく 優しく笑って嘘をつく 自分のための嘘じゃない 目の前の誰かのための嘘 だから悪気なく何気なく ためらいもなく嘘をつく 君は今日も嘘をつく 自分のことすら欺いて 嘘でないような嘘をたくさん 誰かのために嘘をつく PS 嘘はいけない、なんて言葉... 続きをみる

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  • 粒子(龍子)

    リュウは今日も飛んでいる 雲に紛れて遊んでいる 陽炎のようにゆらゆらゆらゆら 時折雲が、雲でない動きをする リュウは意外と晴れた空が好きだ 雨空を急流下りのように遊ぶのも楽しい ただ、雲間を8の字のようにくねるのも好き 時折小鳥が、ふざけて背中にとまるのも リュウは今日も飛んでいる 雲に紛れて遊ん... 続きをみる

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  • 人狼

    人に扮した狼が 獲物をもとめて彷徨い歩く 今宵は暗く今宵は暗く 匂いを追って夜の街を…… 狼は誰だ?奴は一体、何者だ? 疑心暗鬼が街を覆う 罪もわからず誰かを裁く 狼は彷徨う、昼は心に、夜は街に 狼は誰だ?お前は本当にお前なのか? 誰かが創った狼が、昼夜を問わずに跋扈する 街に平和は戻るのか? 罪... 続きをみる

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  • 風がどうしようもないことに苛立つように 無秩序に荒れ狂い、唸っている 何かを返せと叫んでいるようだ 気に入らない、気に入らないと 暴力的に薙いで、泣いている どこかわかってほしいのかもしれない 自分がここまで苛立つ理由や もう我慢の限界だということ 本当は怒りでなく痛みで泣いていること 傷ついた心... 続きをみる

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  • 月夜

    あぁ、彼女にはかわいそうなことをした 誰かが大仰につぶやく あぁ、彼にはかわいそうなことをした! ふさわしいのは月の光にセレナーデ? 今宵は満月、今宵は宴 祝杯をあげろ、セレナーデ! いやいや、今宵はレクイエム 心は千切れ、想いは裂かれ あぁ、かわいそうなことをした! 睦まじき誰かは妬ましい けれ... 続きをみる

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  • ねことかみなり

    遠くかみなりが鳴っている 音も光も間隔も不規則に 夜闇の中で遠く遠く…… まるでねこのお腹の中みたいだ あの不規則な音はノドを鳴らす音 あの不規則な光は獲物を見つけた瞳 時折ねむりを妨げられながら ねこのように丸くなりながら 夢のように、うつらうつら PS 2019年、今年、梅雨入りの雷を聞いて

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  • ことのは

    たくさんの言葉が降ってくる 色んなカタチをした 色んな人の色んな想いが…… 雑多なノイズのような雨音 一つ一つに意味はあるけれど 一つ一つに捉われてはいけない たくさんの言葉が消えていく 意味はきっとないのだ どうやら共通の言葉があって どうやらそれが通じるらしいから 何気なく空間に音を放つ それ... 続きをみる

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  • 変化(まとめ)

    ※変化、まとめです 昔の自分のことですね、今、少しは変われてるといいなと思います

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  • 変化5

    光を見ては違うと思う 脚光を浴びる人を見ては顔をしかめる   何かがおかしいと感じている 何もしないままに、ただ待つままに 理不尽や不公平を訴えていれば 正しさが立証できそうな気がしていた 批判や非難の言葉でもあれば 意見を持っているような気がしていた 変化を恐れながらも待っていた 賞賛や、喝采や... 続きをみる

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  • 変化4

    ほんとはとても怖がりで たら、れば、ばかり、嘘ばかり ほんとは望んでないのでしょう? 手足のない石ころのふりをして どこへもいけないふりをして その実、どこにもいかないでいる 言い訳ばかり、ふりばかり 空虚な言葉でいいつのる

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  • 変化3

    仕方のないふりばかりしている やってあげてるふりをしている ほんとはもっと違うのにと 自分にさえも言い訳をして 何も選ばずに来たふりをしている 責任のないふりをしている それでいて賢いふりをしている 間違いのないふりをしている 不動菩薩のように不動明王のように 一歩も動かず至高のふりをしている

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  • 変化2

    風も吹かない裏路地で 石ころのようにうずくまる こんなところでありながら 人目につくことを祈っている 声を張り上げ、存在を示すのは嫌だ ただ誰かが見つけてくれればいい 望む誰かが見つけてくればいい そして表まで引っ張ってくれたら

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  • 変化1

    ただじっと待っていた 何かが起こるのを待っていた 何かが何かもわからないくせに 何かが起こればわかるふりをして ただじっと待っていた ただじっと待っているだけで 何かがもらえる気がして 何ももらえないことに苛立ちながら ただじっと待っていた 何かが起こるのを待っていた

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