嵐
風がどうしようもないことに苛立つように
無秩序に荒れ狂い、唸っている
何かを返せと叫んでいるようだ
気に入らない、気に入らないと
暴力的に薙いで、泣いている
どこかわかってほしいのかもしれない
自分がここまで苛立つ理由や
もう我慢の限界だということ
本当は怒りでなく痛みで泣いていること
傷ついた心をわかってほしいのかもしれない
来ないで、触れないで、と唸りながら
どこか優しさを信じてもいて
どんなに荒れ狂っても許されると知っている
ただ何も変わらないことも知っている
何度暴れ、訴えても、理解されないことも
PS
台風のことじゃないです、もっと前、強い風が吹くのを聞いてできたものです
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