PS これからはTwitter投稿にしようと思います 見てくださった方々、本当にありがとうございます 石佳
石佳のブログ記事
石佳(ムラゴンブログ全体)-
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世界が私に押し付ける きまった抜き型を押し付ける そして首をかしげる どうしても抜けないのだ 他の生地は簡単に型抜きしてしまったのに この生地はどうもうまくいかない 何度もこねまわし伸ばして それでも言うことをきかない 仕方ないからその生地は 一緒に焼いてから捨ててしまった 世界は私を捨てたんだ ... 続きをみる
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悠然と平然と流れていた なんの憂いも不安もないように 冷然と影がよぎる、何かを隠すように まるでそこに何か秘密があるように 影はいつの間にか増えて固まった 集まり重くなった影は次第に落ちていった そして停滞して見えた流れはやがてまた 悠然と平然と流れていた
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世界は嘘でできている 他愛なく優しい嘘で まるで母が子に語る寝物語のように 優しく甘い誰も傷つかぬ嘘で 世界は嘘でできている 愛のある平凡な嘘で まるで恋人同士がささやくような そんな愛のあるありふれた嘘で 世界は嘘でできている 罪のない真実の嘘で 宇宙があるとかないとか 海の成分だとか目に見えな... 続きをみる
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明日を思う どんぐりを埋めるリスのように明日を思う 明日も生きられると信じてどんぐりを埋める 今はまだ残していくものが多すぎる 今はまだあまりにも覚悟が足りない 明日を思う 冬ごもりをする熊のように明日を思う また目覚めると信じて寝床にもぐる 今はまだ準備が出来ていない 今はまだ使命を遂げていない... 続きをみる
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黒い人影の中を私は泳ぐ 大きな小さな波のような人の身体 誰の顔も判別できない闇の中 昼の仮面を脱ぎ捨てた夜の人は みな同じ言葉を話し みな同じ本質を持っている 仮面の下にはみな同じ血が 生命の源に続く同じ川が流れている 同じ血がこんこんと湧き出て 私たちは実はみな同じ 実はみな簡単に分かり合えるの... 続きをみる
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誰も何か言っているようで言っていない 仮面を被ったままでモゴモゴと 責任は誰も取りたがらない まるで霧のように実態がない 聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ 顔をあげてもそこには何もない 人なのか人でないのか 中傷も嘲笑も音のないリアル みな何か言っているようで言っていない 全てはどこかからの引用で... 続きをみる
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私はここにいるようでいないのだ 毎朝当たり前に起きて身支度を整える それももちろん私だが…… いつか砂漠を、荒野を旅したのも私だし いつか深海へ潜ったのも私だし いつか異国のゴールテープを切ったのも私だ だから私はここにいるようでいないのだ 私はここにいるようでいないのだ いつか十字架にはりつけに... 続きをみる
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遠くかみなりが鳴っている 音も光も間隔も不規則に 夜闇の中で遠く遠く…… まるでねこのお腹の中みたいだ あの不規則な音はノドを鳴らす音 あの不規則な光は獲物を見つけた瞳 時折ねむりを妨げられながら ねこのように丸くなりながら 夢のように、うつらうつら PS 2019年、今年、梅雨入りの雷を聞いて
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※変化、まとめです 昔の自分のことですね、今、少しは変われてるといいなと思います
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あなたが偉大な地位に就いたとき みんなその地位にひれふした あなたじゃなく その地位の持つ力に あなたが偉大な地位に就いたとき まるで大きな着ぐるみを着たように 前任者の面影のあった地位が あなたをあなたより偉大に見せた あなたの偉大な地位は あなたがあなたより偉大だと錯覚させ ただ人と人として敬... 続きをみる
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あたしがうまれたとき 世界はまっさらな可能性で 何にでもなれるあたしはみんなに祝福された 空の色、雲の色、星のキラめき 美しさはまっすぐ胸に届いた あたしが大人になったとき まっさらな可能性は塗りつぶされて 幾本かの白い筋だけが残った 空をきれいと見上げることもなく 雲の形で遊ぶこともなく 星のキ... 続きをみる
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※雑誌、詩とファンタジーに掲載された詩です 世界が丸いというのなら、 知らない世界もあるのでしょう 世界が丸いというのなら、 怖い世界もあるのでしょう 目に見えない、 小暗い世界は知りません 日の当たる、 よく知る世界で生きてきた 世界が丸いというのなら、 知らない世界もあるのでしょう 世界が丸い... 続きをみる
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