2019年9月のブログ記事
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黒い人影の中を私は泳ぐ 大きな小さな波のような人の身体 誰の顔も判別できない闇の中 昼の仮面を脱ぎ捨てた夜の人は みな同じ言葉を話し みな同じ本質を持っている 仮面の下にはみな同じ血が 生命の源に続く同じ川が流れている 同じ血がこんこんと湧き出て 私たちは実はみな同じ 実はみな簡単に分かり合えるの... 続きをみる
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誰も何か言っているようで言っていない 仮面を被ったままでモゴモゴと 責任は誰も取りたがらない まるで霧のように実態がない 聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ 顔をあげてもそこには何もない 人なのか人でないのか 中傷も嘲笑も音のないリアル みな何か言っているようで言っていない 全てはどこかからの引用で... 続きをみる
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私はここにいるようでいないのだ 毎朝当たり前に起きて身支度を整える それももちろん私だが…… いつか砂漠を、荒野を旅したのも私だし いつか深海へ潜ったのも私だし いつか異国のゴールテープを切ったのも私だ だから私はここにいるようでいないのだ 私はここにいるようでいないのだ いつか十字架にはりつけに... 続きをみる
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遠くかみなりが鳴っている 音も光も間隔も不規則に 夜闇の中で遠く遠く…… まるでねこのお腹の中みたいだ あの不規則な音はノドを鳴らす音 あの不規則な光は獲物を見つけた瞳 時折ねむりを妨げられながら ねこのように丸くなりながら 夢のように、うつらうつら PS 2019年、今年、梅雨入りの雷を聞いて
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※変化、まとめです 昔の自分のことですね、今、少しは変われてるといいなと思います
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ほんとはとても怖がりで たら、れば、ばかり、嘘ばかり ほんとは望んでないのでしょう? 手足のない石ころのふりをして どこへもいけないふりをして その実、どこにもいかないでいる 言い訳ばかり、ふりばかり 空虚な言葉でいいつのる
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仕方のないふりばかりしている やってあげてるふりをしている ほんとはもっと違うのにと 自分にさえも言い訳をして 何も選ばずに来たふりをしている 責任のないふりをしている それでいて賢いふりをしている 間違いのないふりをしている 不動菩薩のように不動明王のように 一歩も動かず至高のふりをしている
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風も吹かない裏路地で 石ころのようにうずくまる こんなところでありながら 人目につくことを祈っている 声を張り上げ、存在を示すのは嫌だ ただ誰かが見つけてくれればいい 望む誰かが見つけてくればいい そして表まで引っ張ってくれたら
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ただじっと待っていた 何かが起こるのを待っていた 何かが何かもわからないくせに 何かが起こればわかるふりをして ただじっと待っていた ただじっと待っているだけで 何かがもらえる気がして 何ももらえないことに苛立ちながら ただじっと待っていた 何かが起こるのを待っていた