帰郷
見慣れていたはずの景色が
聞き慣れていたはずの地名が
馴染みのないものになっていたことに驚き
懐かしいはずの景色に何の感慨も起こらず
離れてもなお故郷の住人という自負は崩れ
お前はもう違うのだと告げられたようで
家族は不思議と優しく思え
自分の物たちは思い出に変わり
居心地はよくても居場所はないような
行けないはずの過去に遭遇したような
家族や友達とのどこか現実味のない時間
実のない話ばかりつらつらと……
それでも確かにここで過ごしたときはあり
二章を演じながら一章にいるような違和感に
ここにいるべきときは終わったのだと悟り
帰省の詩が続いてしまいました……( ˊᵕˋ ;)
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