自作自由詩 SeKKa-PoeTry

自作の自由詩かいてます

ヒカリ

私はいつか浪間を漂う小さなヒカリで

それがいつの日にか掬いあげられて

いつの間にか世界を見ていた


初めて光を感じて、初めて光を見たとき

眩しすぎる鋭さは、目を閉じると

どこかあたたかく心地よかった


気がつくと当たり前のように

言葉を覚え、笑い、泣き

居場所はいつでも当たり前のようにあった


けれど、いつか……

当たり前の居場所を抜けだして

世界に対する小さな点に戻ってみた


そして、どこかで誰かに出会い

小さな点はいつしか交わり線となり

私にしか歩めない軌跡となっていく


小さなヒカリは灯に変わり

ときに誰かを癒やし、導き、暖め……

やがてまた浪間を漂っていく