ヒカリ
私はいつか浪間を漂う小さなヒカリで
それがいつの日にか掬いあげられて
いつの間にか世界を見ていた
初めて光を感じて、初めて光を見たとき
眩しすぎる鋭さは、目を閉じると
どこかあたたかく心地よかった
気がつくと当たり前のように
言葉を覚え、笑い、泣き
居場所はいつでも当たり前のようにあった
けれど、いつか……
当たり前の居場所を抜けだして
世界に対する小さな点に戻ってみた
そして、どこかで誰かに出会い
小さな点はいつしか交わり線となり
私にしか歩めない軌跡となっていく
小さなヒカリは灯に変わり
ときに誰かを癒やし、導き、暖め……
やがてまた浪間を漂っていく
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